結論:順番通りに進めれば初心者でも組み立てられる
自作PCの組み立てで失敗する原因のほとんどは「取り付け順序を間違えること」と「確認不足」です。この記事の手順通りに進めれば、初めての方でも問題なく組み立てられます。
この記事でわかること
- 自作PCの組み立て全工程
- 各工程の注意点とよくあるミス
- ケーブル接続・配線のTips
組み立て前の準備
作業環境を整える
- 広めの机の上で作業する(床はNG・静電気が発生しやすい)
- 作業前に金属に触れて静電気を逃がす
- パーツは袋から出したら静電気防止マットの上に置く
パーツと工具を確認する
| 必要なもの | 備考 |
|---|---|
| プラスドライバー(No.2) | ほぼすべてのネジに対応 |
| マザーボードの箱 | 作業台として使用する |
| 結束バンドまたはケーブルタイ | 配線整理に使用 |
| LEDライトまたはヘッドライト | ケース内の暗い部分の確認用 |
手順①:CPUをマザーボードに取り付ける
最初にマザーボードをケースに入れる前に、CPU・メモリ・CPUクーラーを取り付けます。ケースの外での作業の方が断然やりやすいためです。
Intel(LGA1700ソケット)の場合
- マザーボードのCPUソケットのレバーを持ち上げる
- CPUの切り欠き(三角マーク)をソケットの向きに合わせて置く
- 絶対に押し込まない。置くだけで自然に収まる
- レバーを戻してロックする
AMD(AM5ソケット)の場合
- CPUソケットのレバーを持ち上げる
- CPUの三角マークをソケットの三角マークに合わせて置く
- レバーを戻してロックする
⚠️ よくあるミス:向きを間違えて無理に押し込むとピンが折れます。三角マークを必ず確認してください。
🔗 CPUの選び方・型番の読み方:CPUの選び方入門|Intel・AMD型番の読み方をわかりやすく解説
手順②:メモリを取り付ける
- マザーボードのメモリスロットのロックを外側に開く
- メモリの切り欠きをスロットの突起に合わせる
- 両端を均等に力を入れて押し込む
- 両側のロックが「カチッ」と閉じれば完了
2枚挿しの場合はスロットの位置に注意
💡 Tips:2枚のメモリを挿す場合、隣り合うスロットではなく1つ飛ばしのスロットに挿すのが基本です。マザーボードの説明書に推奨スロットが記載されているので必ず確認してください。
例:A2・B2スロットに挿す(A1・B1ではない)
→ デュアルチャンネル動作で性能が向上する
手順③:CPUクーラーを取り付ける
グリスの塗り方
CPUクーラーを取り付ける前に、CPUの表面にグリスを塗ります。
グリスの量:米粒1粒程度
塗り方:CPUの中央に置くだけでOK
(クーラーを押し付けると自然に広がる)
⚠️ よくあるミス:グリスを塗りすぎるとはみ出してソケットに入り込みます。少量で十分です。
クーラーの取り付け
空冷クーラーの場合:
- バックプレートをマザーボード裏面に取り付ける
- クーラーをCPUの上に置いてネジを対角線の順番で締める
- クーラーのファンコネクタをマザーボードの「CPU_FAN」端子に接続する
簡易水冷の場合:
- ラジエーターをケースに先に取り付ける(手順⑤の前に行う)
- ウォーターブロックをCPUに取り付ける
- ポンプコネクタを「CPU_FAN」または「AIO_PUMP」端子に接続する
手順④:M.2 SSDを取り付ける
マザーボードにM.2スロットがある場合、ケースに入れる前にSSDを取り付けておきます。
- M.2スロットのネジを外す
- SSDを斜め30度で差し込む
- SSDを水平に倒してネジで固定する
⚠️ よくあるミス:M.2スロットにはNVMe用とSATA用があります。購入したSSDの規格とスロットの対応を確認してください。
🔗 SSDとHDDの違い・選び方:SSDとHDDの違い
手順⑤:マザーボードをケースに取り付ける
- ケースにI/Oシールド(マザーボード付属の金属板)をはめ込む
- ケースのマザーボードトレイにスペーサー(付属の六角ネジ)を取り付ける
- マザーボードをスペーサーの上に置いてI/Oシールドに合わせる
- ネジで固定する(対角線の順番で均等に締める)
⚠️ よくあるミス:I/Oシールドを忘れてマザーボードを取り付けてしまうと、後から入れられません。必ず先にはめてください。
手順⑥:電源ユニットを取り付ける
- 電源ユニットの取り付け向きを確認する(ファンをケース外側または下側に向ける)
- ケースの電源スペースに差し込む
- ネジ4本で固定する
💡 Tips:電源のケーブルをこの時点でまとめて束ねてしまうと、後で配線するときに取り回しが大変になります。どこに何のケーブルがあるか確認しながら、ゆるくまとめておく程度にしてください。
手順⑦:グラフィックボードを取り付ける
- ケースのPCIeスロットカバーを外す(グラボの幅に合わせて2〜3枚)
- マザーボードのPCIe x16スロット(一番長いスロット)のロックを外す
- グラボをスロットに差し込む(「カチッ」とロックがかかるまで押し込む)
- ケースのネジ穴でグラボをブラケットに固定する
⚠️ よくあるミス:グラボの重さでスロットが歪まないよう、ブラケットのネジはしっかり締めてください。
手順⑧:ケーブルを接続する
組み立ての中で最も手間がかかる工程です。接続するケーブルは以下の通りです。
| ケーブル | 接続先 | 備考 |
|---|---|---|
| 24ピン電源 | マザーボード右端 | 最大のコネクタ |
| CPU補助電源(8ピン) | マザーボード上部 | EPS12Vと表記 |
| PCIe電源(6+2ピン) | グラフィックボード | GPU補助電源 |
| SATA電源 | HDD・SATA SSD | M.2 SSDには不要 |
| フロントパネル | マザーボード右下 | 電源ボタン・LEDなど |
Tips①:フロントパネルコネクタは説明書必須
電源スイッチ・リセットスイッチ・電源LED・HDDLEDの4種類を正しい向きで接続する必要があります。向きを間違えるとLEDが光らないだけで壊れはしませんが、マザーボードの説明書を見ながら1本ずつ確認して接続してください。
Tips②:ケーブルはケース裏から通す
ケース内の見た目と冷却効率を両立させるため、余ったケーブルはケース裏面の配線スペースに通します。多くのケースには裏面に配線用の穴とスペースがあります。
ケーブル整理の基本:
・同じ方向に向かうケーブルは束ねる
・結束バンドで3〜4箇所固定する
・エアフローの邪魔にならない位置にまとめる
Tips③:補助電源の差し忘れに注意
⚠️ よくあるミス:グラフィックボードへのPCIe補助電源を差し忘れると、起動しても映像が出ません。ケーブル接続が終わったら、主要なコネクタを指差し確認してください。
手順⑨:初回起動・確認
すべてのケーブルを接続したら、一度ケースを閉める前に動作確認をします。
- モニター・キーボードを接続する
- 電源ケーブルをコンセントに挿す
- 電源ユニット背面のスイッチをONにする
- ケース前面の電源ボタンを押す
正常起動の確認ポイント:
✅ ファンが回転している
✅ マザーボードのLEDが点灯している
✅ モニターにメーカーロゴまたはBIOS画面が表示される
✅ 異音・焦げ臭いがない
⚠️ 起動しない場合:まずケーブルの差し忘れを確認してください。特にCPU補助電源・グラボの補助電源の差し忘れが多いです。
手順⑩:BIOS設定
起動後、BIOS画面でいくつか設定を確認します。
- 起動デバイスの確認:OSをインストールするSSDが認識されているか確認する
- XMP/EXPOの有効化:メモリを定格クロックで動作させる設定をONにする
- ファンの回転数確認:CPUクーラー・ケースファンが正しく認識されているか確認する
まとめ:組み立て手順チェックリスト
□ ① CPUをマザーボードに取り付ける
□ ② メモリを取り付ける
□ ③ CPUクーラーを取り付ける(グリス塗布)
□ ④ M.2 SSDを取り付ける
□ ⑤ マザーボードをケースに取り付ける
□ ⑥ 電源ユニットを取り付ける
□ ⑦ グラフィックボードを取り付ける
□ ⑧ ケーブルを接続する
□ ⑨ 初回起動・動作確認
□ ⑩ BIOS設定
組み立てが完了したら、次はOSのインストールです。

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