結論:ファン4〜5基以上を増設するならファンハブで端子不足を解消する
マザーボードのファン用ピンヘッダは通常4〜6個程度しかなく、ケースファンを多数搭載したり簡易水冷のラジエーターファンを追加したりすると、あっという間に端子が足りなくなります。この記事では、端子不足を解消するファンハブ・分岐ケーブルの種類と選び方、それぞれのメリット・デメリットを解説します。
この記事でわかること
- 分岐ケーブルとファンハブの違い
- それぞれの選び方と接続上の注意点
- ファン回転数制御への影響
端子不足はなぜ起こるのか
一般的なATXマザーボードには、CPUファン用1〜2個、システムファン(CHA_FAN)用が2〜4個程度用意されていますが、フロント吸気3基・トップ排気2基・リア排気1基のように多数のファンを搭載する構成では、ピンヘッダの数を簡単に超えてしまいます。ケースファンは【ケースファン】PCケースファンの選び方|サイズ・個数・エアフローで解説しているとおり、静音性やエアフローを重視すると搭載数が増えやすいため、増設を計画する段階で端子不足への対策も合わせて考えておくとスムーズです。
分岐ケーブルとファンハブの違い
| 種類 | 接続方式 | 特徴 |
|---|---|---|
| 分岐ケーブル(1to2/1to4) | マザーボードのピンヘッダから直接分岐 | 安価。同じピンヘッダの回転数制御をすべてのファンで共有する |
| ファンハブ(パッシブ型) | マザーボードから1系統受け取り、複数ファンに配電 | 接続本数を大幅に増やせるが、回転数制御は一括になりやすい |
| ファンハブ(アクティブ/PWM対応型) | 電源ユニットのSATA/molexから電力を取り、PWM信号のみマザーボードから受信 | ファンごとの電力供給が安定し、大量のファンを接続しやすい |
| ファンコントローラー(手動・ソフト制御) | 専用コントローラー経由で個別に制御 | ファンごとに回転数を変えたい場合に有効。価格は高め |
選び方のポイント
- 接続予定のファン数:3〜4基程度なら分岐ケーブル、5基以上ならファンハブが管理しやすい
- 電力供給元:マザーボード直結の分岐ケーブルは、ファン数が多いとピンヘッダの定格電流(通常1A程度)を超える恐れがある
- PWM対応の有無:静音性を重視するなら、回転数を自動調整できるPWM対応モデルを選ぶ
- ARGB対応の要否:ARGBファンを使う場合は、ファンハブがARGB信号にも対応しているか確認する
接続時の注意点
マザーボードのファンピンヘッダには定格電流の上限があり、消費電力の大きいファンを分岐ケーブルだけで大量に接続すると、電流不足でファンが正常に回転しない、またはマザーボード側の保護回路が働き回転数制御が効かなくなることがあります。5基以上を接続する場合は、電源ユニットから直接電力を取るアクティブ型のファンハブを選び、マザーボードへはPWM信号線のみを接続する構成が安全です。
💡 Tips:ファンハブを導入すると、マザーボードのファンピンヘッダ1つでケース内のファンを一括制御できるため、BIOS上でのファンカーブ設定もシンプルになります。
まとめ
- マザーボードのファン端子は4〜6個程度が一般的で、多数のファンを増設すると不足しやすい
- 3〜4基なら分岐ケーブル、5基以上ならファンハブが管理しやすい
- ファン数が多い場合は電源ユニット給電のアクティブ型ファンハブが安全
- ARGB対応の要否も購入前に確認しておく

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