結論:最近のマザーボードならBIOSで有効化するだけで両方クリアできる
OSにWindows 11をインストールしようとして、「このPCは現在Windows 11の最小システム要件を満たしていません」というエラーに遭遇したことがある人は少なくないはずです。多くの場合、原因はTPM 2.0とセキュアブートという2つの設定です。この記事では、それぞれの意味と確認・有効化の方法を解説します。
この記事でわかること
- TPM 2.0とセキュアブートがそれぞれ何のための機能か
- 自作PCで対応しているか確認する方法
- BIOSでの有効化手順
TPM 2.0とは
TPM(Trusted Platform Module)は、暗号鍵の生成・保管を行う専用のセキュリティチップです。BitLockerによるドライブ暗号化や、Windows Helloの顔認証・指紋認証データの保護などに利用されます。以前は基板上に専用チップとして搭載されている製品もありましたが、近年のCPUにはTPM相当の機能がファームウェアレベルで内蔵されており、Intelでは「PTT(Platform Trust Technology)」、AMDでは「fTPM」と呼ばれています。AM5・LGA1700・LGA1851世代のCPUであれば、ほとんどの場合すでにTPM 2.0の要件を満たす機能を内蔵しています。
セキュアブートとは
セキュアブートは、PC起動時に読み込まれるブートローダーやOSのコードが、正規の署名を持つものかどうかを検証する仕組みです。起動プロセスに割り込むタイプのマルウェア(ブートキット)を防ぐ目的があり、Windows 11ではTPM 2.0とあわせて必須要件になっています。
BIOSでの確認・有効化手順
- PC起動時にDeleteキーまたはF2キーでBIOS(UEFI)画面に入る
- 「Security」または「Advanced」メニュー内から「TPM」「PTT」「fTPM」の項目を探し、Enabled(有効)に設定する
- 「Boot」メニュー内の「Secure Boot」項目をEnabledに設定する(項目がグレーアウトしている場合は、先にブートモードを「UEFI」に設定する必要がある)
- 設定を保存して再起動する
設定後、Windows上で確認したい場合は「ファイル名を指定して実行」から「tpm.msc」を開くとTPMの状態が、「システム情報」アプリの「セキュアブートの状態」欄でセキュアブートの有効/無効が確認できます。
💡 Tips:セキュアブートを有効にするとレガシーBIOSモード(CSM)のOSが起動できなくなることがあります。Windows 11をクリーンインストールする前提であれば問題ありませんが、既存の古いOS環境を残したい場合は注意しましょう。
まとめ
- TPM 2.0は暗号鍵を扱うセキュリティ機能で、多くのCPUにファームウェアとして内蔵されている
- セキュアブートは起動プロセスの改ざんを防ぐ仕組み
- どちらもBIOSの「Security」「Boot」メニューから有効化できる
- Windows 11のインストールエラーが出たら、まずこの2項目を確認する

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